お待たせしない工夫とお待たせしても快適に過ごせる工夫
一般診療を行う上でもっとも問題となるのは診療時間にかかわるものと考えております。特に、診療までの待ち時間問題は、今も昔も変わらず病院の最も重要な問題点であります。
当院のように診療範囲が多岐にわたり、慢性期だけではなく急性期疾患を扱うクリニックでは、少し手のかかる患者様が来院された時点で外来診療が滞ってしまうことはしばしば経験することであります。
また、現在の医療はいわゆるエビデンスに基づいて診療することから、診断を確実にするための諸検査やこれらの結果、治療方針などを十分に説明する時間も必要となります。
これらの要因から待ち時間が長くなってしまうという点につきましては、院長として誠に申し訳ないと思っています。このため、少しでもこの待ち時間を少なくなるであろうと考えられる工夫や、待ち時間をより快適に過ごしていただける工夫を以下のように院内に施してあります。
応援医師の導入
2022年5月より応援医師による診療も開始いたしました。これは、2診制にすることによる診療の効率化および治療の専門化を目的としております。毎週月曜日の午後(腫瘍内科医師)、第一、第三金曜日の午後(糖尿病専門医師)、第二、第四金曜日の午前(循環器専門医師)による医師の診療も受けられます。開院してから2年間経過し、月曜日の午前中、金曜日の終日、土曜日が新患などが多いため診療に時間がかかることもわかっております。お急ぎの方は、応援医師のいる時間帯や混在することがわかっている時間帯を避けての受診も考慮していただけるとスムーズな診療が可能となります。
待合室の工夫
まず、多くの待ち時間を過ごすのは、待合室であります。ここには、通常のテレビだけではなく、病気や検査の概要をスライドショーで掲示して、視覚的に待ち時間を有効に使用できるようにしております。待合室にはさまざまな待合イスを用意しており、足の悪い方が立ち上がりやすいイスや、具合の悪い方が少し横になれるようなイスもご用意してあります。
また、スマートフォンをお持ちの方が安心して使用できるように、充電もできるように電源の確保や充電器のご用意もしてあります。書籍類やパンフレットなども十分な置き場所を確保して、充実させています。
さらに、初診の方のために、ホームページ上に問診票をご用意いたしました。
プリントアウトして事前にご記入いただくことにより、スムーズに診療いただけます。
診療の工夫
診療に関しては診察室を2つ使用して、検査、診察、リハビリなどの診療行為がスムーズに行われるようにしています。検査も院内で可能な限り行えるように最新医療機器を導入し、これらの結果を電子カルテ上で運用しています。
これにより、ペーパーレス化、作業の効率化を図って結果として診療効率の向上に役立てています。
また、リハビリテーションやマッサージとリラックス効果のあるウオーターベットを診察前に使用したりして、効率よく診察を待つことも可能です。
しかし、これらのことを行ってもなかなか待ち時間問題が完全には解決しないのは承知の上でありますが、皆様に平等でかつ安心、安全、丁寧な診療が行えるように日々努力していきたいと思います。
予約システムの導入
当院では、予約システムを導入して、窓口でもインターネット上からも予約が可能となっております。これらのシステムは電子カルテとも連動しており、受付状況や待ち時間の状態などが一目でわかるようになっております。
事前予約や当日予約、リハビリの予約などいろいろな場面での予約が可能となっており、待ち時間の解消に少しでも役に立ってもらえればよいと思っております。